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  先日、台湾の文化部が所管する国立中正紀念堂が、蔣介石と宋美齢の夫婦愛をテーマとして、「台湾設計蔣」(蔣と賞は同音)を開催しようとした。しかし、それのに反して、活動情報が出るや否や、各界から反発が多く出てきた。野党の議員は、蔣介石は台湾228事件の元凶であるから、このような記念活動は不当だと発言した。結局、文化部長が「歴史は複雑なことである」との理由で中止した。

  部長が言う通り、歴史は複雑である。むろん、台湾の歴史もそうである。しかし、文化部長の発言内容をさらに考えれば、彼女の本音は、歴史は複雑だから、いろいろな歴史問題を、ただ一人の責任であるとは言えないとの考えである。言い換えれば、文化部長にとって、先週に読んだ記事の中の、張一夫さんと蔡焜さんの物語のように、いろいろな白色テロの受難者は、その時代の統治手法による不幸であっても、白色テロそのものはその時代の国家統治のためには、やむをえない手法であるとの意味がある。そのような見方は、彼女の著作「大江大海一九四九」の結論と同じである。

  歴史を解釈することは、権力の作用であり、統治者の観点からを行われる。そのゆえ、白色テロを国家安全の理由よりも、むしろ統治者の不安を中心にさまざまな対応手段を進めたにすぎないと思う。しかし、「統治者」とは、ただ一人なのか、これがいわゆる「歴史は複雑」な点だと思う。

 

簡至鴻 2013/4/19

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